ゼロから始める大和撫子

野良女(30歳)の大和撫子計画

【レビュー】人生がときめく片づけの魔法

どーも、汚部屋特集で雑誌に取り上げられたことがあるノラ美です。

 
汚部屋のノラ美としては、片付けは喫緊の課題。大和撫子道にとっても避けては通れません。
 
米タイムズ紙の「世界で最も影響を与えた100人」に選ばれた若き日本人女性片付けコンサルタントというわけのわからなさに惹かれ、今更ながら「人生がときめく片付けの魔法」を手に取ってみました。
 
以下、レビューです。
 
まず、この本は合うかどうかが大きく分かれる本だと思いました。
端的に言うと、感性で生きるタイプには合う、ときめきの定義を求めるタイプや、具体的な数値が欲しいタイプには合わないと思います。「適正量のカチッとポイント」とか、長嶋茂雄みたいな説明ですし。
 
ただし、この本は女性向けなので、読者層を考えると合う人が多くなるのではないでしょうか。
で、ノラ美はというと、完全に感性タイプなのでインスパイアされる部分が多かったです。
 
「週に一度◯◯する」だとか、「□□を〜にしまう」、「XX個になるまで捨てる」といったルールはほとんど書かれておらず、とにかく「ときめき」を重視する片付け法は、感性タイプにとっては大変嬉しいものです。
 
本書では、片付けとは以下の2つであると定めています。
つまり、
 
モノを減らす
モノ別に片付ける
 
ことだそうです。ここまでシンプルにされると、読者としては、なんかとても簡単なことのよう、と感じ、ちょっと頑張ってみようかな、と思います。また、片付けは祭である、とも。
怠惰な我々は、一度きりで終わるなら、とまた少しモチベーションが上がるわけです。
さらに著者は、リバウンドしないことを強調します。ここまで言われたら、やるしかなかろう、と。正直リバウンドしない理由はよくわからないんですが。
 
また、片付けで人生が変わるというのも本書の主張のひとつ。確かに片付けをしたくなる時って、今の自分が嫌になるときが多い気がするので、片付けが人生を変えるきっかけになることは大いに考えられることです。そして、ときめきという基準で残すモノを決めるから、何を捨て、何をすべきかという意識が高まるという主張には、なるほどと思わされます。
 
ただ、本書の多くは著者の経験に基づいて書かれているため、著者の価値観が100%自分に合うわけではないので、それこそ著者の本の中から自分が「ときめき」を感じた部分をまず実践してみるといいのかもしれません。
 
あと、正直、ノラ美は片付けの方法を早く知りたかったため、著者の昔からの片付けへのこだわりエピソードについては若干冗長に感じてしまいました。
ただ、片付けを通じた思想本として読むことも可能なので、そこを考えるとエピソードは外せないのかなと思ったり。
 
実用書として本書を位置づけるのであれば、その最大目的は読者の鼓舞だと思います。
その点では、少なくとも感性タイプに関しては、本書はやってみようと思わせる力を十分持っています。
 
しかし本書については、このときめきに基づく片付けを実践してから評価すべきですね。
ということで、明日はさっそくお片づけの日です!
 
それにしても、30カ国以上で販売され、評価されるほど、「ときめき」が普遍的なものだとは驚きです。。。